バン=ジョーンズ展 ――装飾と象徴――
映画とは打って変わって、生粋にイングランドはラファエロ前派の画家の展覧会に行ってきました。
TwitterのプロフィールやサイトのQ&Aに書いてありますが、関連の画家の展覧会は美術館に足を運んでおります。
ちなみにラファエロ前派の代表的な画家は「ベアタ・ベアトリックス」のロセッティ、夏目漱石も留学中に見たというミレイの「オフェリア」あたりでしょうか。
バン=ジョーンズはロセッティに師事したラファエロ前派後期の画家です。
前置きが長くなりましたが、肝心の展示感想をちょこっと。
前半はグレーや青を基調とした重厚な作品が続く。先に書いた二人の画家は緑や赤などを基調としているため華やかだが、
バン=ジョーンズは地味な印象。同じラファエロ前派とは全く違った印象だ。
さらに目を引いたのは体のライン。前屈みのポーズをしているのにも関わらず、平面的なおかつ長方形だ。
ところが「いばら姫―『眠れる森の美女』の話」の項に足を踏み入れるとまた印象ががらりと変わった。
主題が童話だからか、華やかな世界へと誘われた。
この他にも書籍の押絵やタペストリもあり、展示内容が充実していた。
私はかなりホクホク顔で美術館を出たに違いない。
長々と失礼いたしました。
明日は「44の小さな春」とブログを更新いたします。
それでは明日もお会いいたしましょう。
秋沢文穂拝