紅い文

間違いだらけの文章につき、あかいふみと名付けました。

今週のお題 「おすすめの本」

 「寝ても覚めても」を読み終えた日にこのお題が出ていたことを知りませんでした。
 というわけで初めて今週のお題にチャレンジします。

 一般的におすすめなのは、以前記事に書いたリルケの「若き詩人への手紙・若き女性への手紙」です。
 薄いしさらっと読めますしね^^;

創作に関する座右の書 - 文箱-fumibako-

 今回はサイト内のQ&Aコーナーで好きな作品を4冊上げてますが、
 一番耳馴染みのない作品を取り上げたいと思います。

 ルイス・シャナーの「グリンプス」です。

 ジャンルはSFで、タイムスリップもの。
 主人公はステレオ修理工をしていて、最近教師である妻としっくりいってない冴えない中年男性です。
 その彼がある日、タイムスリップする能力を身につける。
 とここまで書くと、タイムスリップして妻と上手くいくように計らうんだろうと思いますよね?
 だけど、そんな安直なものではなく、数多くのミュージシャンが完成できなかったアルバムを作ろうというコンセプトなんです。
 登場するミュージシャンも実在するミュージシャンばかりで、ビートルズから始まり、ドアーズブライアン・ウィルソンビーチ・ボーイズ)、ジミー・ヘンドリックスとロックをこよいなく愛する人に取りまして涎もののではないでしょうか。

 ただしかなり古い作品ですので、ビーチ・ボーイズ名義ではなく、ソロで当時できなかったアルバムを制作しております。

スマイル

 ジミーの章はもうもどかしくて、もどかしくてたまりませんでした。
 おかげで、地元駅を降りるのを忘れ、2つ先の駅に行ってしまい、寒い中ホームに突っ立っていた思い出があります。
 しかも、初めて読んだ時と再読と、2回も?!(笑)

 だけど、この作品を読んでブライアン・ウィルソンが好きになり、アルバムを購入して聴いたり、実際ライブに行ったりしました。
 読むばかりでなく、音楽に関して新しい発見をくれた作品でもありました。
 参考までURLを貼っておきますが、在庫はないそうです。

グリンプス - ルイス・シャイナー/小川隆 訳|東京創元社

 おすすめというよりご紹介になってしましましたが、ここまでお付き合い頂きありがとうございましたm(__)m
 では、また明日お会いいたしましょう。

 追記:昨日サイト内のバナーをちょっぴり作り変えてみました。

 秋沢文穂拝