『レンブラントの帽子』 バーナード・マラマッド
3編が入っている短編集。バーナード・マラッドは心理描写に長けている作家だ。
「レンブラントの帽子」では口を利いてくれない友人をあれこれ考え、思い悩む姿を描き、
「引き出しの中の人間」は、ソ連(現・ロシア)を旅行するアメリカ人がスパイと思われないか、行く前から悩み、
今度は行った先で出会った男に書いた原稿を他国で発表できないか、相談され、手渡される。
この原稿を受け取ってまたしても、思い悩む。
「わが子に、殺される」では、引きこもりになってしまった息子に殺されるのではないか、という父親の心理を絶妙に描いている。
中でも、「レンブラントの帽子」は終わり方が爽やかでした。
タイトルになっているレンブラントもちょこっと出てきて、西洋美術史をかじったことがある私にとって懐かしかった。 過去に作品を見たけど、このタイトルになっている作品を見たかは覚えてません(汗)
ここまでお付き合い下さいましてありがとうございました。
そして、本編小説の方も拍手ならびに投票下さいましてありがとうございますm(__)m
明日は「Sensatinal〜Original〜」を更新する予定ですので、またお立ち寄りくださいませ。
では(^_^)/~
秋沢文穂拝