紅い文

間違いだらけの文章につき、あかいふみと名付けました。

読書記

 
 このコーナー久々ですね。
 綿矢りささんの「勝手にふるえてろ」を読了しました。
 綿矢さんの作品は内容だけを拾ってみると、ありがちな展開なんですが、実に読ませる文章が書ける作家だと思います。
 一回読み始めると、ページをめくる指が止まらなくなります。
 今回もほぼ一気読みでした。
 
 江藤良香はマルエツ商事に勤める26歳のOL。
 同じ会社内に「二」と呼んでいる彼氏らしき人がいる。
 しかし、中学2以来ずっと好きな「イチ」がいる。
 「二」はキープ、「イチ」は本命。
 ある日思い切って良香は同窓会を開き、「イチ」と再会を果たす。
 
 本文中に出てくる「視野見」という言葉がツボでした☆彡
 他の物を眺めているふりをして、視界の隅に入っている「イチ」を観察することで、目が痛くなるほど大変な技だそう(笑)
 ちょっとおかしい話だけど、本人にしてみれば必死なんだろうな〜(^_^;)

勝手にふるえてろ


 それでは、明日も皆様のお越しをお待ちしております。

 秋沢文穂拝